耐震構造を有しない管きょ継手部は、地震動により側方流動や屈曲による抜出が発生し、継手部の水密性が著しく低下して地下水や土砂の浸入を招きます。また、マンホールと管きょの接続部は、地上に達する縦形のマンホールにほぼ水平に配置された管きょが一体的に接続されているため、地震動により、この部分に被害が集中することが、これまで多くの被害事例で報告されています。
マグマロック工法は、管きょと管きょおよびマンホールの直壁の継手部については、レベル2地震動による抜出しに対して水密性を維持しする追従を有し、また、マンホールと管きょの接続部については、管きょ側に円周状の切れ込み(誘導目地)とマグマロックを設置することにより、地震動による地盤のエネルギーを目地に沿ってひび割れを誘導することによって減衰させるとともに、ひび割れ箇所からの地下水や土砂の浸入をマグマロックで防止することで、被害を最小限にすることを目的に開発された耐震化工法です。
マグマロック工法には、施工目的により次の3工法があります。 |