東日本大震災後の追跡調査

東日本大震災発生から4ヵ月以上が経過し、下水道の被害状況調査については一部の地域を除き、大半が終了した。その中にマグマロック工法NGJ の施工を実施した現場が2現場含まれていたので、次に調査結果について報告する。


宮城県女川幹線

 1件目は、宮城県東部下水道事務所発注の、宮城県東部に位置する石巻市の海岸線に沿った「女川幹線管渠改築工事及び耐震化工事」で、2006年度から3年間にわたり48ヵ所の施工を行った。対象の管きょは、既設管径が呼び径800〜1200で、いずれも更生済みの複合管で、更生工法は、SPR 工法、ダンビー工法、3Sセグメント工法の3工法で、更生後、裏込め材の養生を待ってからの施工であった。施工状況を写真−3〜6、マグマロック工法NGJ の耐震工事内容を表−2に示す。





 女川幹線が流下する石巻東部浄化センターは、今回の地震で壊滅的な被害を受けたため、震災後、管内は長時間下水が滞留したままの状態であった。幹線のルートは海岸線沿いの道路下に埋設されているが、すでに道路周辺の瓦礫は片付けられており、マンホールの位置や状態が確認できる状態であった。女川幹線にほぼ併設している公共下水道はマンホールの浮上が見られたものの、女川幹線側のマンホールには浮上は見られなかったが、浄化センターに近づくに従って道路の起伏が大きくなり、処理センター手前のマンホールは隆起が無いもののマンホールの直壁の継手部には10pを超える大きな横ズレが2ヵ所発生した状態であった。災害査定を実施するため、管内水位を一時的に下げたが、長期間下水が滞留した状態だったため管内は黒色の汚れやノロの付着で激しく汚れていた。しかし、マグマロックは管口の近くにあるため、状態をよく目視観察することができた。
  調査結果は、48ヵ所のすべての設置箇所はズレや外れ、浸入水の発生等の異常がないことが確認され、管理者からも耐震性を認めるとの言葉をいただいた。地上のマンホールの状態と管内のマグマロックの状態を写真−7〜10に示す。




新潟県津南町

 2件目は、新潟県内陸部で長野県境に近い中魚沼郡津南町大字下船渡地内で実施された、津南町発注の秋成幹線改良工事に伴うマンホールと管きょの接続部の耐震化工事。2010年10月から11月にかけて施工したものである。 施工後間もなく、東日本大震災発生の翌日の3月12日に長野県北部を震源とする長野地震(震度6強)が発生し、津南町・十日町を震度6弱の地震が襲った。このため、3月18日に被災後の状況調査を行ったが、この地域は降雪量が多く、マンホールが雪に隠れて半数の確認しかできず、残りについては7月7日に2回目の調査を行った。地上部は、道路面にクラックが発生したため下水道にも被害が想定されたが、調査結果は全数に位置ズレや外れ、浸入水等は見られず異常のないことを確認した。マグマロック工法mini・NGJ の概略図を図−5、マグマロック工法mini・NGJの耐震工事内容を表−3、調査状況を写真−11〜12に示す。







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